猪木は死ぬか!~後編~(1996)
ビッグバン・ベイダーが放った、
超絶な投げっ放しジャーマンによって、
アントニオ猪木は目を閉じ口を開き、
試合続行が危ぶまれる危険な状態に陥りました。
観てる我々ファンも「猪木が死んだ!?」と、
これまでにない緊迫感に苛まれました。
KAMINOGE vol.66 より
ベイダー
「あのスープレックスは私自身、彼を殺してしまったんじゃないかと思ったよ(笑)。もちろんホントに死んだとは思わなかったけどヤバイなとは思ったよ」
何より闘っているベイダー自身が、
『殺してしまった』、『ヤバイ』と思った瞬間でした。
何とか意識を取り戻しつつ、
上体を起こした猪木に対し、
なおもベイダーは厳しいパンチのラッシュから、
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猪木を花道に放り出すと、
なぜか「ガンバッテー! ガンバッテー!!」と連呼しながら、
さらに強烈なナックルを連打します。
これに関して後年、
衝撃の告白をしていますね。
ベイダー
「(『ガンバッテ!』について)なんか、いろんな日本人に言われるから、自分でもそう言うようになっただけだよ。(略)いまだにどういう意味だかはわかっていない」
ヘッドバットでロープに背をもたれさせ、
助走をつけたベイダーアタックに行った瞬間、
猪木は反射的にショルダースルーでかわすと、
ベイダーはトップロープ越しにリングイン。
期せずしてチャンス到来ですが、
猪木は足元をふらつかせてベイダーを見据えます。
tag : アントニオ猪木 ビッグバン・ベイダー マサ斎藤 辻義就
猪木は死ぬか!~前編~(1996)
様々な名場面が残されてきましたが、
文句なしに最もインパクトが大きかったのは、
『'96 WRESTLING WORLD in 闘強導夢』
1996年1.4 東京ドームのアントニオ猪木でしょう。
対戦相手は前年まで、
Uインターのリングで暴れていたビッグバン・ベイダー。
そのベイダーにとっては古巣・新日の復帰戦であり、
4年ぶりのドーム出場でした。
INOKI FINAL COUNT DOWN 5th
アントニオ猪木vsビッグバン・ベイダー
この試合を振り返りましょう。
Uインター参戦時には許されなかった甲冑を、
右肩に乗せて堂々と現われたベイダーは、
リングインと共にいつもの儀式を執り行いますが、
なぜか甲冑からではなく、
四方のコーナーから噴き出すスペシャルバージョン。
やがて花道の奥からハープの音色による、
『炎のファイター』が奏でられ、
一転して正調『炎のファイター』に変化するや否や、
ドームは一斉に猪木コールの大合唱へ。
そして姿を現わしたのが、
tag : アントニオ猪木 ビッグバン・ベイダー 棚橋弘至 古舘伊知郎
シン・金の雨~後編~(2021)
諸々ありまして順序が逆転してしまいましたが、
既報の通りこの試合が、
昨年のレガ大賞ベストバウト(参照:【BI砲解散50周年!!レガ大賞2021】)であります。
ダイビング・エルボードロップからの、
レインメーカーポーズを決めたオカダ・カズチカ。
無冠になってからは、
序盤で見せる“パチパチパンチ風ムーブ”から、
会場名をシャウトするのが定番でしたが、
このG1ではオリジナルポーズも完全復活しました。
バックを奪ってリストを取ると、
一気にレインメーカーを放って行きますが、
タフなジェフ・コブはまだ余力充分。
カウンターでオカダのサイドへ回り、
抱えると同時に低く溜めを作ってから、
腰にゼンマイでも巻いたかの様に、
反動で遠心力を加えての、
バックドロップ! オリジナル技のアスレチックプレックスです!!
こういった技を見るにつけ、
両者には並外れた体幹の強さを感じます。
コブはさらにオカダを抱え上げると、
コーナーへ一発プレスしてから、
豪快にアバランシュホールド。
すかさずカバーに行きますが、
オカダはカウント2で返します。
コブはそこを想定していたかの如く、
間髪入れずにその場跳びムーンサルトプレス。
運動能力の高さもこの二人ならではですが、
これも何とかカウント2でクリアしたオカダ。
数分前の攻勢が嘘の様に、
一気に形勢逆転を許してしまいました。
さらにコブはオカダを引きずり起こすと、
tag : オカダ・カズチカ ジェフ・コブ G1クライマックス
【BI砲解散50周年!!レガ大賞2021】
良い年も悪かった年も変わらず続いてきた、
年末恒例の【レガ大賞】です。
今年の私は遂に2013年以来、
8年ぶりの生観戦ゼロでした。
これが何を示すものなのか、
コロナ禍、緊急事態宣言における自粛からなのか?
単に自分自身の時間がなかったのか?
或いは…???
レガ大賞が発足した2003年の自分、
或いは日本プロレス史上最強のタッグチームである、
BI砲が最後のインタータッグ選手権を行なった1971年、
私が生まれる前のプロレスファンは想像しなかった世の中が、
目の前に広がっています。
今年は東京五輪もありました。
連日、トップアスリートからもらった感動は計り知れませんが、
プロレスからもらう感動は私の中で、
それ以上のものがあります。
さぁ前置きはこの辺にして、
今年も独断と偏見によるレガ大賞、
そろそろ発表と行きましょう!!